かっちゃんの日記

 -見て、聴いて、楽しかったこと、嬉しかったことの覚え書きです

2016年3月 国立能楽堂 普及公演|空腕・田村

国立能楽堂 三月 普及公演(2016年3月12日)
・解説・能楽案内|春の「勝修羅」-「田村」と清水寺縁起 田中貴子(約30分)
狂言大蔵流】|空腕(約40分)※終了後、休憩20分
・能【喜多流】|田村(約90分)

f:id:nkmk5:20160403170225j:plain
国立能楽堂の案内ちらしをお借りしました。
 納戸地破七宝繋唐花模様長絹(十九~二十世紀・国立能楽堂蔵)

空腕は、くすくす声に出したり、お腹の中でこらえたりしながら、ずっと顔が笑ってたなー。太郎冠者が淀に向かう道中も(実は主人が見てる)、その時のことを盛りに盛って主人に伝える様子も可笑しかったです。

この話に限らず、狂言で太郎冠者が主人から用事を命じられたときに、「えーーっ、それはちょっとーー」と思たことを隠さず表現するのが好きです。なんともええ主従関係やなと思います。

田村は、前場で桜の美しさが謡われ、童子が舞う場面がいちばん好きでした。少しはかなげでとても優しい。今回も京都の地主神社をはじめ、自分にとって身近な場所がたくさん出てきましたが、能の舞台になっていることを初めて知ることがまだまだ多いです。今度、その場所を訪れるときの楽しみができるのも嬉しいことの1つです。

<公式サイトへのリンク>
国立能楽堂 2016年 3月普及公演 空腕・田村

2016年3月 村上隆のスーパーフラット・コレクション

村上隆スーパーフラット・コレクション -蕭白魯山人からキーファーまで-
 2016年1月30日~4月3日 横浜美術館

村上隆さんのコレクションの展覧会です。5,000点を超えるコレクションのごく一部が今回は展示されています。『村上隆の脳内世界』と題し、さまざまな時代、カテゴリー、国が混じり合った、圧倒的な物量のコレクションが展示されたスペースや、日本を中心とした古代から近代の陶芸や絵画を、あるいは国内外を問わず1950年から現在までの作品を時系列で整然と展示するスペースなどで構成されていました。

村上隆さんは、アーティストであり、アートの世界のプロであり、アートやその価値を、考え抜いて、身を投じて、実践してはる人なんやと改めて思いました。「アート」もそうですが、「アーティスト」ってどういう人なんやろうということをすごく考える機会になりました。
作品1つ1つは楽しみながら見ることもできるけれど、このコレクションが実践の結果であり、これが村上隆さんの一部となっていると思うと、凄みを感じて、緊張することもあった展覧会でした。私にしては珍しくカタログを予約しました。正座して見るかもしれません。

村上隆の脳内世界】より

f:id:nkmk5:20160327183440j:plain

f:id:nkmk5:20160327183453j:plain

【1950-2015】より

f:id:nkmk5:20160327183530j:plain

f:id:nkmk5:20160327183603j:plain

f:id:nkmk5:20160327183616j:plain

【彫刻の庭】より 李禹煥《Relatum-Excavation》

f:id:nkmk5:20160327183727j:plain

※こういった作品のコレクションってどうやって展示するんだろうと思っていたら、展覧会の公式サイトで、李さんが横浜美術館にて創作中の動画を発見!

<公式サイトへのリンク>
村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで― | 横浜美術館

2016年3月 村上隆の五百羅漢図展

村上隆の五百羅漢図展  2015年10月31日~ 2016年3月6日 森美術館

五百羅漢図は、四神(青竜、白虎、朱雀、玄武)の名前が付いた4面で構成されています。高さは3m、全長は100m。美大の学生さんを募り、200人以上のスタッフで一気に完成させたそうです。

絵の前に立つと、まずその大きさに少しの間ポカーンとし、絵から発せられるエネルギーに圧倒されましたが、じっくり羅漢さんを見ていると、この人らと頑張っていけそうという不思議に良い気持ちになりました。

私がいちばんええな~と思ったのは『青竜』。(写真は一部)

f:id:nkmk5:20160327102555j:plain

この二人の羅漢さんは何してはるんやろう。
絵全体のエネルギーもあるけど、この羅漢さんのような波動があちこちから出てる気がしました。

f:id:nkmk5:20160327102636j:plain

こちらは『朱雀』の一部。

f:id:nkmk5:20160327103928j:plain

のびやかに動いてはる羅漢さんに特に目が留まりました。敬う対象なんやけど、現代を一緒に生きている身近な羅漢さん。またいつかどこかでお会いしたいです。

<公式サイトへのリンク>
村上隆の五百羅漢図展  森美術館

2016年1月国立能楽堂 普及公演|2016年2月国立劇場 文楽公演

普段からわりに感動しいなのですが、見ることができて良かった、聴くことができて良かったと嬉しく思ったことを、覚え書きしておこうと思い始めました。自分用の覚え書きではありますが、他の方にとって参考になりそうなことも、書き添えていければと思っています。

最初は1月の能狂言と2月の文楽です。うまいこと表示できるかな?

 

国立能楽堂 一月公演より

普及公演(2016年1月9日)
・解説・能楽案内|忠義と人情 林望
狂言大蔵流】|麻生
・能【観世流】|仲光 愁傷之舞

f:id:nkmk5:20160227162742j:plain
国立能楽堂の案内ちらしをお借りしました
萌黄地青海波亀甲花菱模様袷狩衣(江戸時代・十九世紀|文化庁蔵)

 

国立劇場 平成二十八年二月公演 人形浄瑠璃文楽より(2月6日~22日)

第三部(2016年2月07日)
義経千本桜|渡海屋・大物浦の段〈約1時間40分〉、道行初音旅〈約35分〉

第二部(2016年2月14日) 
・桜鍔恨鮫鞘|鰻谷の段〈約1時間20分〉
・八代豊竹嶋大夫引退披露狂言
 関取千両幟|猪名川内より相撲場の段〈約1時間〉

f:id:nkmk5:20160227162734j:plain

f:id:nkmk5:20160227162530j:plain
国立劇場の案内ちらしをお借りしました
上「関取千両幟」女房おとわ
下「義経千本桜」中納言知盛(いずれも撮影:青木信二)