かっちゃんの日記

 -見て、聴いて、楽しかったこと、嬉しかったことの覚え書きです

2016年9月 国立能楽堂 普及公演|伊文字・玉鬘

国立能楽堂 九月 普及公演(2016年9月11日)
・解説・能楽あんない|「玉鬘」の狂相と悟り 西村聡(約30分)
狂言大蔵流】|伊文字(約35分)※終了後、休憩20分
・能【観世流】|玉鬘(たまかずら) (約80分)

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国立能楽堂の案内ちらしをお借りしました。
 薄紅葱地籠目花丸模様唐織(江戸時代・十九世紀・国立能楽堂蔵)

「伊文字」は、自分が人から聞き損ねた言葉を、なんで見ず知らずの通行人に尋ねるんやと思わずにはおれないのですが、通行人もしゃあないなと、「 いの字のついた国の名 ♪」、「 いの字のついた里の名 ♪」と唄いながら、踊りながら、答えを探していく様子が楽しかったです。ブツクサ言いながらも、1回やってみる、しかもやると決めたらノリノリで、ほんなら結構楽しかったりするでの精神(かどうかはわからんけど)は見習おう。

「玉鬘」はすごく好きな演目。派手な動きはないけれど、地謡も心地良く、最後、シテが顔を少し上げたときに、少しだけ笑みを浮かべているように見えたのが印象的でした。ホンマにそう見えた!能面は中間表現で、その場面や、演者の動きや、観る人の気持ちで表情が変わると聞くけれど、それを体感しました。玉鬘にはそんなことで苦しまなくてよいよと言ってあげたいな。

また冒頭の解説・能楽あんないで、「玉鬘」の背景となる源氏物語について詳しく説明があり、古典の素養がそれほどない私にとってはすごく有難かったです。アイが話していることもしっかり理解できました。

<公式サイトへのリンク>
国立能楽堂 2016年 9月普及公演 伊文字・玉鬘