かっちゃんの日記

 -見て、聴いて、楽しかったこと、嬉しかったことの覚え書きです

3月 文楽 京都公演|近頃河原の達引

文楽 平成29年3月 京都公演  
 京都府立文化芸術会館(2017年3月18日・プログラムB)

・解説(あらすじを中心に)
・近頃河原の達引|四条河原の段、堀川猿廻しの段

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文楽協会の案内ちらしをお借りしました。

今年も京都の文楽地方公演に行ってきました。演目はプログラムBの「近頃河原の達引」です。(プログラムAは妹背山婦女庭訓でした)
物語の最後、生きるとも死ぬともわからない旅路につく伝兵衛とおしゅん。そんな二人を見送るおしゅんの母と兄・与次郎。与次郎は猿廻しで二人の門出を祝います。この場面は三味線にツレが加わり掛け合いで演奏され、ぐぐっと惹きこまれる聴かせどころです。音の運びも大きくて、「さんな、まぁた、あ~ろか~いな」とリズムも軽快なのですが、お猿の動きが愛らしければ愛らしいほど、与次郎の謡いが軽妙であればあるほど、二人の行く末が案じられ、いじらしく、やるせなく、せつなく、しんみりとした気持ちになります。こういう感情はなんて表現するのがええんかな?泣きたくなるというより、胸がきゅっとなる感じ。文楽ではこういう気持ちになることが多いのですが、三業だからこそ創り出せる魅力の一つなんかなと感じます。

<メモ>
今回も字幕表示機(縦書き)が下手に設置されていました。太夫さんと三味線弾きさんがいはる床は、上手に少し張り出すような形で設けられていて、文楽廻しはなく、手動でスルスルと御簾を上げ下げされていました。地方公演は会場によっていろいろと工夫してはるんやろな~。

また会場では来年の公演案内パンフレットが早々と配られていました。京都公演は2018年3月22日~24日の3日間(時間は未定)、演目は桂川連理柵と曽根崎心中だそうですよ。

この時期の京都は、梅は散りはじめ、桜はもう少し先ということが多いのですが、たけのこ、こごみ、うど、えんどう豆など、春の訪れを感じさせてくれる食がたくさん味わえるのも楽しみの1つです。また来年も行けるように頑張るぞ!