かっちゃんの日記

 -見て、聴いて、楽しかったこと、嬉しかったことの覚え書きです

2016年5月 国立能楽堂 普及公演|樋の酒・鉄輪

国立能楽堂 五月 普及公演(2016年5月14日)
・解説・能楽あんない|京都から読み解く「鉄輪」の世界 浅見和彦(約30分)
狂言大蔵流】|樋の酒(約20分)※終了後、休憩20分
・能【金春流】|鉄輪(約65分)

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国立能楽堂の案内ちらしをお借りしました。
 白地丁子立湧桐唐松模様単狩衣(江戸時代・十八~十九世紀・国立能楽堂蔵)


樋の酒は、難しいことは何もなしに楽しめました。
橋掛りに次郎冠者(酒蔵に閉じ込められている)、舞台に太郎冠者(軽物蔵に閉じ込められている)、その間に雨樋を渡して、お酒をやり取りし、実に美味そうに飲んで、だんだんと、ご機嫌さんに。

鉄輪(かなわ)の舞台は京都。夫に裏切られた女が、下京から、糺の森、御菩薩池(深泥池)を経て、貴船神社へ刻参りに通います。冒頭の浅見氏の能楽あんないで、詞章に出てくる京都の場所の説明があり、その場所の特徴、地図、距離感などを頭に入れながら観るとより理解が深まることを話されました。

今回、途中でふと、太鼓のトントントンという連続する音が、話の先を少しずつたぐり寄せているように感じることがありました。(笛は話を切り開いていくような感じですが)ずっと緊迫した曲なのでそう感じたのかもしれませんが、私にとって新しい感覚でした。

<公式サイトへのリンク>
国立能楽堂 2016年 5月普及公演 樋の酒・鉄輪