2016年5月 国立劇場 文楽公演|絵本太功記
◆国立劇場 第一九五回文楽公演 平成二十八年五月より(5月11日~23日)
・絵本太功記(2016年5月11日)
本能寺の段・妙心寺の段〈約1時間30分〉※終了後休憩30分
夕顔棚の段、尼ヶ崎の段〈約1時間40分〉
※国立劇場の案内ちらしをお借りしました
左・右「絵本太功記」武智光秀(いずれも撮影:青木信二)
今回は初日の鑑賞となりました。平日だったので、会社からダッシュで国立劇場に向い、間に合うか?!という状況でしたが、そうとう素早かったらしく、上演前の三番叟にも間に合いました。でも、きれいな格好をしてはる人々に混じって、肩で息をしてヨレヨレだったので、次回は余裕をもって到着できるように段取るぞ。
絵本太功記は、夕顔棚の段/尼崎の段だけが上演されることが多いですが、今回上演された前段の本能寺の段/妙心寺の段から聴くことで、特に、主君である尾田春長(史実では織田信長)を裏切った、武智光秀(史実では明智光秀)の母・さつきの行動や心情の理解や受けとめ方、そしてじーんとする感情が深まります。
さつきは2月の京都公演で鑑賞したときと同じく吉田玉也さん。年老いた母親なので、全体的にゆっくりした動きなのですが、時に、はっとするほど毅然とした意志の強さを感じました。
<メモ>
国立劇場の文楽公演はチケットを取るのがものすごく難しくなってきました。今回も完売した後に、毎晩、粘り強くWEBサイトを見ていたら、空席が出ていて幸運にも取ることができました。業界的に(?)、どういう仕組みになっているのかわかりませんが、毎回、戻りは出ているようなので頑張ろう。おーっ。