かっちゃんの日記

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2017年8月 奈良美智 for better or worse|豊田市美術館

奈良美智 for better or worse 2017年7月15日~9月24日 豊田市美術館

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豊田市美術館で、奈良美智さんの展覧会なんて、最高やないか!」とずっと楽しみにしていたのですが、念願成就で行ってきました。
新幹線に乗ってビューンと名古屋まで行き、そこから名鉄(あるいは地下鉄)に乗り継いで豊田市駅には約1時間ほどで到着します。駅からの徒歩ルートは、美術館まで誘導するサインが至るところに設けられていて(これは有名ですね!)、迷わず歩いていけます。美術館の公式案内では駅から徒歩15分となっていますが、小高い丘の上にあり、最後に坂を上るのでもう少しかかる人もいるかもしれません。

豊田市美術館は、私の大好きな美術館の一つで、竣工は1995年、設計は谷口吉生さんです。上の写真は駅からの徒歩ルートで向かうと、坂を上りきったところに現れるエントランスです。駐車場側からアプローチするメインのエントランスコートは別にあり、裏側になるのですが、グリーンのスレートの静かな佇まいのこちらのエントランスも良いのです。

奈良美智さんの展覧会は、2012年の横浜美術館の「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」以来でした。(その時に見た「春少女」、「ブランキー」とも再会できました)
今回の展覧会は、いくつかの展示室に分かれていて、この美術館の特徴でもある垂直・水平移動をしながら回廊をめぐるように鑑賞していきます。ゆるやかな時系列で作品が展示されていて、各展示室に章立てやテーマの名称が付いているわけではないのですが、展示室ごとに、展示壁の高さや色、作品の数、作品を展示する位置や高さ、照明の具合など、それぞれの作品を見るためにふさわしい空間が設えられていました。これほど心地よく作品を見て、感じることができる展覧会はあまりないのではと思いました。

特に「ハートに火をつけて」、「M.I.A.」、「Missing in Action-Girl Meets Boy-」、「TwinsⅠ」、「Twins Ⅱ」のある展示室にはずいぶんと長い間いたように思います。最後まで見てから、またここに戻ってきたりして。今回の展覧会で一番好きになったこの「M.I.A.」の女の子は少し視線をずらしているのですが、その目にじーんときて、その向かい側で少し高い位置に並んでいる「Twins Ⅰ」と「Twins Ⅱ」はこちらをまっすぐ見つめていて、この場を立ち去りがたい、離れがたいと感じました。ここは別の展示室からうすーく音楽が聴こえてくるのでそれも良かったな~。

うーん、行けて良かったです!2017年9月24日まで開催されているので、ぜひ訪れてみてください。

<公式サイトへのリンク>
奈良美智 for better or worse 豊田市美術館